瞳のうらで


 自己紹介後(ホームルーム後)、クラスのほとんどの女子が私の周りにやってきた。

はじめはとっても嬉しかった。「もかちゃんっていうの?よろしくね~!」と次々に声をかけてくれた。
お母さんが言ってた通り、みんなおしゃれで輝いて見えた。
そんな子たちと友達になれるのか!と、思ってたのもつかの間、
みんなして猫みたいな甘ったるい声で
「はたもとく~ん♡もかちゃんにやさしくねぇ~!ねえきいてるのぉ~?」と口々に言っている。

あぁ、そういうことか、そりゃ、こんな美少年に目がないわけないよな、、。

美少年は話を聞いているのかいないのか、、、。ツンとしていて女子からの言葉に一言も返していない。



彼の名前は畠元理央《はたもとりお》という、学校1のイケメンらしい、、。



そうでしょうね、と納得しているとバチッと彼と目が合った。













そのあとは私の事にはまったく触れずにただただ畠元君にみんなして話しかけていた。
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