せんせい、教えて。
静寂に包まれた部屋の中で、時計の針の音がやけに大きく聞こえる


「・・・あぁ〜、ダメ。全然集中できない」


不明瞭な声を上げて、椅子の背にもたれる


今日は休日で特に予定はない


だから勉強しようと思い机に向かったものの、他のことに気が回って全然集中できない


"他のこと"というのは、もちろん"彼"のことだ


頭の中である人物が思い浮かぶ


せんせいのことがどうしても頭から離れない


昨日のことを思い出しただけで、体が熱くなっていくように感じた


私は気を紛らわすように、頭を横に振る


これじゃあ勉強に集中できないし、気晴らしに少し出かけよう


支度をして玄関まで行くと、お母さんに声をかけられた


「瑞希、どこに行くの?」


「ちょっと散歩しようかなって。すぐ帰るから」


「じゃあ、ついでに買い物お願いしてもいい? そんなに量は多くないんだけど・・・」


「ううん、大丈夫。それで、何を買ってくればいいの?」


財布を持って買う物を教えてもらい、早速近くのスーパーへと向かった
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