空の色
「なみーーーーーーーーー♡会いたかったーーーーー」

なみ「お、、、、お兄ちゃん!!!え?なんで?日本に帰ってきてるの???」

瀬野先生「怜!上がって上がって〜」

怜「お邪魔しまーす!て、なみ体調は大丈夫か?」

なみ「だ、、、大丈夫だけど、え?なんで?ここにいるの?」

怜「こっちで心臓のオペを頼まれて、1ヶ月間は日本にいることになったんだ。なみを驚かせようと思って〜」
と、ニヤニヤしていた。

瀬野先生「怜!そっちの部屋使っていいから!荷物置いてきな!」

なみ「え?え?お兄ちゃんも瀬野先生の家に泊まるの、、、、?嘘でしょ?あ、今日だけとか?」

怜「そんなわけないだろ、日本にいる間は、和也の家にお世話になろうと思って〜!なみもいるし、楽しみだな〜」

なみ「やだ!ホテルに泊まりなよ!!ねぇ!瀬野先生!!なんでお兄ちゃん許可したの??」

瀬野先生「えー?だって俺も仕事あるし、怜いたほうが、安心だろ??怜は3日後に手術して、その後経過観察見るだけだから、呼ばれない限り、うちでなみの見張りしてもらおうと思って」
ははははっと笑った。

なみ「最悪....」
そう、うちのお兄ちゃんは、治療となると本当に怖いのだ…しかも、身内となると容赦しない…今はアメリカのお父さんの病院で働いてて、かなり有名らしいけども、、、

瀬野先生「まぁまぁ、夕飯の準備できたよー!」
テーブルにはたくさんの料理が並んでいた。

なみ「わぁ!美味しそう、、、」

怜「わぁ!うまそう...」

瀬野先生「さぁさぁ、座って座って〜」

みんな「いただきまーす!!!」

こんな風に食卓を囲むの久々だなぁと思いながら、いろんな話をしながら、夕飯を食べた。

みんな「ごちそうさまでしたー」

なみ「美味しかった〜!!」

瀬野先生「なみ薬!」

なみ「はいはい。。。一気に現実に戻ったわ...」

怜「なみー。薬はちゃんと飲まなきゃだめ。あ、それ飲み終わったらちょっと診察させて。」

なみ「やだ。瀬野先生が診察してるからお兄ちゃんはしないで。」

瀬野先生「怜も心配なんだよ。診察させてあげて」

怜「やだって言っても無理矢理やるからいいけど〜」

なみ「最悪...」
そして、私は薬を全て飲み終わった。

怜「はい。こっちきて」
と言い聴診器をつけてるお兄ちゃんがいた。

なみ「...」
黙って下を向いていると、ふわっと体が空いた。

なみ「ちょ、、、ちょっと、やめて」

怜「はいはいー!なみちゃんはこっちにおいで〜」
と、ソファに連れて行かれ、勝手に服までまくって、診察を始めた。

なみ「ちょっとやめてよ!!!勝手にやるとかありえない!!」

怜「話すな!じっとしてろ!!聴こえない!!」
急に怒鳴ってきた。
お兄ちゃん怒ると怖いんだったわ、、、と思い出した。

瀬野先生は苦笑いしながら見ていた。
お兄ちゃんは真剣に私の胸の音を聴いていた。少し険しい顔をした後、瀬野先生をチラッと見て何か合図を送っていた。

その後、私は疲れていて、お風呂に入って、早めに寝た。


< 28 / 44 >

この作品をシェア

pagetop