空の色

長い入院生活

なみ「ん、、、」

怜「起きたか?まだ横になってろ。」

なみ「ごめんなさい、、、」

怜「ああ、誰も怒ってないよ?お兄ちゃんこそ、強く押さえつけちゃってごめんな。」

なみ「ねぇ、、、入院長引くよね、、、?」

伶「まぁ、そうだな…。家でできる範囲はすでに超えてたんだ。」

なみ「私ってさ、人生の8割くらい入院じゃない??やだなぁ...」

怜「そうだな。もしさ、日本で移植できたらさ、一緒にアメリカに住まない?」

なみ「うーん、、、それもいいかもね。。。」
私は高校の友達に病気のことがバレてしまったため、もう、日本にいる意味をあまり感じなくなっていた。

なみ「でもね、、、もう移植もしたくない...人の死を待つのは嫌。自分が死ぬのを待ってた方がマシ、、、」

怜「なみ...」
お兄ちゃんはそれ以上何も言わず、私の頭を撫でた。




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