ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
 カフェに一人取り残されて何分経ったか分からない。ただ頼んだミルクティーはもう冷めていて冷たいと感じる程の温度になっていた。

 物凄く疲れた。
 つまり誠は私の事が気に食わない。自分が一番最初に優先されなくなった事に悲しんでいる。松田の事が好き。

(そう言えば八年前に会ったって言ってたけど……どう言う事なんだろう、本当に私は松田君のことを何も知らないんだな……)

 足は無意識に松田のアパートに向かい、まだ帰ってきてない松田をアパートの前で待つ。
 早く会いたい。会って松田の温もりを感じて、私の事が好きだと実感したい。
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