ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
 また一ヶ月くらいたてば彼女がまたひょっこりと商品を持って現れるんじゃないかと期待していた。

「こんにちはー!」

 声が違うと分かっていたがバッと振り返るとそこにはスーツを着た他の女性が立っていた。何でも水野真紀さんは代理で前回商品を届けてくれただけでこれからは営業の私が担当致します、と言っていた。


 もう会えない――。

 やっと恋という感情が芽生えたばかりなのにその芽が枯れるのは絶対に嫌だ。いつまで経っても水をあげ続けそしていつか綺麗な花を咲かせたい。そう思い俺は毎日真剣に考えた、どうやったらまた会えるだろう、どうやったら、どうやったら。
 結局俺が考えついたのは同じ会社に就職する事、だった。
 会社に押しかけるのもストーカーみたいだし、かと言ってただの学生が言い寄っても追い返されるのが目に見える。
 だったら長期戦でもいい、彼女に釣り合うような男になってかならず思いを伝えよう、そう思い俺の長期作戦が決行された。
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