ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「ちょ! 近すぎだから!!」

 松田の胸あたりを両手で押し自分から引き離す。
それでもやはり男の力には勝てず松田はまた私を後ろから包み込むように顔を耳元に近づける。

「で、二人でやった方が早いですよね?」

 松田の濁りのない優しく声が身体の中に響くように伝わる。

「ここ会社だから! 近すぎ! 分かったから手伝ってもらうから!!」

「誰も気にしちゃいないですよ、てか会社じゃなかったら近くてもいいんですか?」

「するから! 私がしてるから! 会社じゃなくても駄目!」

 「はいはい」と言いながらやっと松田は離れてくれた。
 松田はまだ入社して二日目なのに中途採用なだけあって仕事を覚えるのもこなすのも早い。
 結局手伝ってもらったおかげで早く終わったが他の社員は帰っていて周りを見渡すと私と松田の二人だけだった。
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