ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「ちょっと大雅、真紀さん見てフリーズするな!」

「あ、あぁごめん、つい真紀が可愛くて見入ってた」

「常に惚気かよ……あーもう! 二人とも幸せになれ! じゃなきゃ許さない!」

「何だよ急に、当たり前だろ? 真紀の事は絶対に幸せにするから」

 彼女の事を幸せにするなんて当たり前の事、それ以上にもっともっと俺と一緒にいて楽しんで欲しい、安心して欲しい、喜怒哀楽全てを俺に曝け出して欲しい。彼女の為なら何でもできるだろう。
 誠を助手席に乗せアパートまで送る車内は彼女の寝息しか聞こえないくらい静かだった。
< 209 / 232 >

この作品をシェア

pagetop