隣の席の一条くん。
体のところどころに青くアザができていたけど、足首以外に痛いところはなかった。


「たぶん…大丈夫です」

「そう、よかった。たまたま教頭先生が近くにいて、音に気づいてくれたから処置が早くて済んだけど…。足でも滑らせた?」

「は…はい、まぁ…」


わたしはとっさに嘘をついた。

大事にしても、いいことはないから。


「今、6限が始まったところだから、終礼までここで休んでなさい」
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