シンデレラは堅物会長の専属モデルになるようです
「休憩場所なんて口実に決まってるじゃん。俺の顔を見たら皆本気になるんだ。助けられたからこのまま良いや……みたいな。だけど彼氏持ちの女の子を相手するのはこれが初めてかもしれない」

「……」


「なに? 騙されたから怒ってる? それとも今から俺がそういうことするの期待してる? 実は彼氏が下手くそすぎてマンネリ化してるとか。まぁ、よくある話だよね」

「私は怒ってもないし、彼氏ともマンネリ化してない」


「じゃあ、この状況に興奮してるわけだ」

「それも違う」


平気と恐怖は感じなかった。

絡まれた不良と一条君は根本的に何かが違うと思った。


「一条君は……」

「なに?」


「一条君は私のこと、襲ったりしない」

「なにを根拠にそんなことが言えるの?」


「だって襲うなら部屋に入れた瞬間に手を出すから。それにパフェをくれたり、あんな個人的なことをベラベラ話したりしないもん。一条君は忠告してるだけでしょ? 男と二人きりだと危ないよって」


きっとそうに違いない。

だって一条君は私を襲ってやるなんて目をしてないから。


どうしてだろう。
紅蓮先輩と同じ匂いがするのは。
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