シンデレラは堅物会長の専属モデルになるようです
「寝室に連れて来られたから、実はそういうことされるんじゃないかって期待してたとか?」

「そんなこと……ない、とは言えないです」


本当は期待していたから、変な敬語で返してしまった。私はあきらかに動揺していた。


「欲張りなシンデレラにはご褒美をあげる」

「ご褒美?」


「でも、タダでご褒美をあげるほど僕は優しくない。……だから悠なりの可愛いオネダリを見せて?」


身体をクルっとされ、向き合う私と如月先輩。


如月は私の手の甲にキスをしながら、私の顔をジッと見つめる。


まるで本物の王子様みたい……。


私はあたふたするだけで精一杯なのに。


私なりの可愛いオネダリって、今まで恋人がいなかった私にそんなこと言われても困る!


「えーと……ぐ、紅蓮。キスしてほしい」


思わず下の名前で呼んじゃった……。


年上にタメ口と名前呼びは流石にまずかった、かな?
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