シンデレラは堅物会長の専属モデルになるようです
「悠、少し小腹が空かない?」

「言われてみれば……でも、なんでわかったんですか?」


お腹の音なんか鳴らしていないのに。


「たくさん泣いたからお腹も減る頃だと思ってね。こっちにおいで」

「っ。はい」


さしげなく気遣ってくれる紅蓮先輩はやっぱり私よりも年上だ。


当たり前のことなんだけど、こういう対応をされると先輩なんだなって改めて自覚する。


「いつも僕が食べてるものだよ。悠の口に合うといいな」


リビングのテーブルには、マカロンやマドレーヌなどの洋菓子が並べられていく。


私はゴクッと唾を飲み込んだ。
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