コインの約束

芽衣は状態が落ち着いているとのことで京都で3日間入院した後、結城総合病院へ転院してきた。

芽衣の両親が俺の親父に転院を頼んできたようだった。

心臓の検査ではなんの異常もなく、心臓はもう問題ないだろうとの見解。

あとは目を覚ますのを待つことしかできないと。

ただ、脳に酸素が回っていなかった時間を考えると目を覚ましても記憶が戻るかどうか、覚悟をして欲しいと、芽衣の両親には話してあるようだ。

俺は時間を見つけてはずっと芽衣の側にいた。

芽衣の手を握り、芽衣の名前を呼び続けた。

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