丸重城の人々~後編~
大翔達が、屋敷に帰りつく。
すると、バン━━━とリビングのドアが開いて誰かが駆けてくる足音がする。

柚希「大翔!!」
柚希が駆けてきて、大翔に抱きついた。
大翔「柚」
柚希「先生、どうだった?」
大翔「柚に、謝っておいてって言われた」
柚希「そう……」

将大「柚希ちゃん、もう大丈夫だよ」
柚希「え?」
将大「もう二度と…現れないからね」
中也「ちゃんと話してきたよ」
柚希「うん、ありがとう…」

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次の日の朝食中。
柚希「ねぇ…私って、中也くんや玄さんや将大さんを誘惑してる?」

中也「は?」
玄「え?」
将大「ブーッ!!!な、なんだ!?」
響子「ちょっと!柚希、何!?
将大、汚ない!!」
中也と玄の動きが止まり、将大が味噌汁を吹き出した。

大翔「柚!な、何言ってんだ!?バカか!?」
柚希「別に変な意味はないよ…」
宗一郎「柚ちゃん、言ったよね?
柚希ちゃんは、間違ってないって!」
柚希「はい」

中也「柚希が誘惑してるわけじゃないよ」
玄「うん、俺達が可愛いなって思ってるだけだよ!」
将大「まぁ、そうだな」
大翔「柚が可愛いすぎるのが、問題だな!」
響子「まぁ、そうね!」
広子「この子達が、勝手に好きなだけなのよ!」
宗一郎「柚ちゃんは、姫その物だもんね~!」
響子「高校の時もそう言われてたわよ。
大学でも人気だったわね!」
英里「想像つきますね!」
大翔「高校の時の柚希、ヤバいもんなぁ」
中也「ほんと……高校ん時に柚希と出逢いたかったなぁ」

柚希「ちょっ…みんな!!!
恥ずかしいよ(笑)」

全員「可愛い~!!」
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