丸重城の人々~後編~

【プール・遊泳】

大翔「遅い!!」
中也「柚希、まだかよ!」
玄「女性は支度に時間かかるんだから、ゆっくり待ってあげなよ!」
将大「まぁ、でもちょっと遅すぎるな!」
泰成「姫の水着、楽しみ~」
流風「だよなぁ!」

今日は丸重城の住人(広子と宗一郎は省く)と、毒蜘蛛とシスルの幹部で室内プールに来ていた。
ここの室内プールは、20歳未満は入場禁止という大人専用のプールで、煙草・飲酒・刺青OKの今までにない、ぶっ飛んだ遊泳プールなのだ。

だからか大翔達は、Tシャツやラッシュガードを着ていない。
しかも更衣室の前に六人並び、煙草を咥えている。

「ねぇ、見てー!そこの人達、めっちゃカッコいいー!」
「ほんとだぁー!六人ともイケメンって凄くない?」
「でも六人共、刺青ある…」
「ちょっと…怖いよね……!」

大翔「うざい」
中也「キモいな」
玄「そう?こうゆう時は━━━━」
玄がニコッと微笑み、小さく手を振った。

「「「キャー!!カッコいいー!」」」

将大「凄いな、玄」
泰成「さすが、No.1ホスト!」
流風「でも、耳がキンキンする。うるさい!」

玄「フフ…酒と飯でも奢らせようか?」

大翔「玄、あの笑顔の中でそんな黒いこと考えてたのかよ!?」
中也「怖っ!!」
玄「当たり前じゃん!俺が尽くしたいのは、姫だけだよ。他の女はお金を出す価値ないよ」
将大「お前、冷たいな…!」
泰成「こうゆう奴だよなぁ、玄は」
流風「そうそう。こうゆうことでは一番、血も涙もないもんなぁ」

柚希「みんな、お待たせ~」
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