丸重城の人々~後編~
そして水着に着替えた二人は、男達を後ろから見つめていた。

男達四人は横一列に並び、窓の外を見ていた。
毒グモが三匹に、竜が一匹。
(中也と玄は、後ろからは見えないが……)

柚希「怖い……」
響子「二人で、プール行く?」
柚希「うん…」
二人でプールに向かう。

響子「シン」
シン「あ、はい!
………/////」
響子「プール、どこ?」
二人の水着姿。
シンは顔を真っ赤にして、誘導する。

シン「こ、こっちです///!
柚希「シンさんも、一緒に泳ぎましょ?」
響子「ダメよ!シンは水着ないし」
柚希「そうだよね」
シン「ボス達は、どこですか?」
響子「あー置いてきた!」
シン「いいんすか?」
響子「まぁ、いいんじゃない?」

シン「そうですか?では、こちらへ」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
柚希「すごーい!」
響子「そうね!さすが、将大ね!早速、入ろ?」
柚希「うん!」

柚希「…………キャッ!響ちゃん!足つかないぃ……」
響子「これ、水深何メートル!?」
二人は手を繋ぎあって、入る。

柚希「響ちゃん、一旦あがろ?」
響子「そうね…」
上がろうと、プールサイドにゆっくり移動する二人。
その時だった。

将大「こらぁ!!響子!!」
響子「ゲッ!将大!?」
大翔「柚!!」
中也「柚希!!勝手に行くなよ!」
玄「いくら姫だからって、酷いよ!」
響子「てか、怖っ!」
柚希「響ちゃ…足がつった……」
響子「え?柚希!?
ちょっ…助けて!みんな!」

大翔「柚?
━━━━━!!!」
大翔が咄嗟にプールに飛び込む。
大翔「柚!?大丈夫か!?」
柚希「大翔ぉ」
大翔に抱きつき、難を逃れた柚希だった。
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