丸重城の人々~後編~
大翔「柚、そうゆうとこカッコいいんだよなぁ」

将大「でも、かなり震えてて……一気に捲し立てたかと思ったら、その後気絶した」
玄「姫らしいな」
泰成「姫はいつもそう!」
流風「仲間を守ろうとする時は、ほんとに病気かって疑う位立ち向かうのに、結局最後は必ず気絶するんだ」
中也「きっと…その時だけは、柚希の中の何かが奮い立つんだろうなぁ」

響子「だからさっきも、一人で監視員のとこに行こうとした」
篤子「あの時は、必死だったんだろうね」
文乃「ほんと……臆病なんだか、強いんだかわかんない人…!」
恵麻「本当は、強いんすよ!!柚姫が一番!」

シン「ボス!!お待たせしましたっ!」
将大「あぁ、後は頼む」
シン「はい!」

部下達「「「若!皆さん!お疲れ様でしたっ!!」」」
後はシン達部下に任せ、大翔達が去っていった。



シンは他の組員達と、この惨劇を改めて見た。
酷いなんてもんじゃなかった。
男性の両手は、骨がぼろぼろなのだろう。
パンパンに腫れていた。
片目は潰され、残忍その物だ。

部下1「これを…あのガキ達が……」
部下2「ある意味、ヤクザより酷いよな…」
部下3「毒蜘蛛とシスルはやっぱ最強で最悪だな。
まぁ今回は、ボスも凄かったけど……」
部下4「人間じゃねぇよ!奴等……」

部下5「おい!あんま言うなよ!俺達も殺られるぞ!」


シン「やっぱ、大瀬 柚希には手を出してはいけないな。悪魔がついてる」

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