丸重城の人々~後編~

【プール・英里】

大翔達が柚希と英里の所に戻ると、柚希がリキの肩に頭を預けて眠っていた。

将大「リキ、何…やってんだ……!?」
リキ「あ…すんません!
柚希さんが、ナン━━━━━」
英里「リキさん!!」
リキ「あ……待ちくたびれたようで、眠ってしまったんです……!」

大翔「後は俺が代わる!早く離れろ!!」

リキ「は、はい!すんません!」
ゆっくりリキが柚希の頭を上げ、今度は大翔が柚希を支えた。
すると、柚希が目を覚ました。

柚希「ん…大翔…?」
大翔「ん。ただいま」
柚希「良かったぁ。帰ってきてくれた」
中也「ごめんね、柚希。
待たせたね!」
柚希「ううん。みんなもありがとう!助けてくれて!」
みんなが大きく、頷いたのだった。

みんなで食事をする。
響子「柚希!そっちのたこ焼、ちょうだい!」
柚希「うん。どうぞ!」
大翔「柚、ちゃんと食えよ!」
柚希「うん、食べてるよ」
中也「でも、半分も食ってない!
ほら、俺のカレー一口やるよ!」
玄「姫~俺の焼きそば、一口食べない?」
泰成「えー俺のラーメン、一口あげるよ?」
流風「は?俺のお好み焼きにしよ?」

将大「フフ…相変わらず、人気者だ!
じゃあ…俺のハンバーガー食う?」
響子「将大まで……」
柚希「あ、そのポテト…少し食べたいな…」
将大「そう?はい、どうぞ!」
柚希「ありがとうございます!将大さん」

大翔「なんで、おっさんの食うんだよ!?」
中也「そうだよ!カレー食ってよ!」
玄「は?姫は、辛いもん苦手でしょ?焼きそばがいいよね?」
泰成「何言ってんの?ここのラーメン、旨いんだぞ!
姫は、ラーメンがいいよね?」
流風「ラーメン?バカなの?やっぱりお好み焼きでしょ?」

柚希「もう…お腹いっぱいなの……ごめんね…!」
肩を落とす、大翔達だった。

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