丸重城の人々~後編~
柚希『元々は、玄さんが言えって言ったんでしょ?』
玄『そうだけど、想像以上に可愛かったんだもん!』
柚希『もう!いいよ!私が払うから!』
玄『ううん。約束通り俺が払うよ!可愛いおねだりしてくれたし』
柚希『いいの?』
玄『うん!』
柚希『ありがとう!』
玄『どういたしまして!』

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響子「えー見せてよ!柚希のおねだり!」
将大「俺も見たいなぁ!」
柚希「もうやだ!絶対!」
玄「動画におさめればよかったなぁ」
柚希「もう!玄さん!」
玄「ごめん、ごめん!でも、本当可愛かった!」
頬を膨らます柚希の頭を、微笑みながら撫でる玄だった。

篤子「でも、玄が他人に奢るなんてどうしたの?
いくら柚希がおねだりしたからって……」
文乃「今日、これから雨降るんじゃない?」
恵麻「まぁ、ここは室内なのでいいっすけど」
英里「そんなに、凄いことなの?」
響子「そうよ。玄は元・ホストだからかな?
玄がお金を出すなんてあり得ないの。
ね!玄!」

玄「ん?そうだよ、惚れた女にしか尽くさないよ」
英里「え?じゃあ…今まで響子達にご馳走したことって………」
玄「ないよ!なんで、俺がご馳走しなきゃいけないの?」
柚希「え?待って!玄さん、昔からよくご馳走してくれてるでしょ?私、沢山奢ってもらったことあるよ」
玄「姫は特別だよ!姫の為なら、なんでもするよ。
俺の全てで尽くしたい!」

柚希「え……知らなかった。当然、響ちゃん達も同じだと思ってた……」
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