丸重城の人々~後編~
大翔「惚れるな」
中也「つうか、惚れ直した」
玄「これ以上、俺を惚れさせてどうしたいの?」
泰成「もう…拐っていい?」
流風「心臓が、もたない…愛しすぎて」
将大「確かに惚れるな」

響子「惚れるわね」
篤子「なんで、そんな可愛いの?」
文乃「私が男なら、もう…拐ってる」
恵麻「そして今日は、帰さない」

英里「ね?柚希は、もっと自覚した方がいいよ」
柚希「でも私は、みんなみたいに強くないよ…
怯えてばかりだし……」
大翔「強くなくていい。俺が一生守るんだから!」
中也「それに柚希には無理だよ」
柚希「え?私だって、鍛えれば…!」
響子「そうじゃないわよ!」
玄「姫は、優しすぎる」
篤子「だから、無理よ」
将大「それでいて、脆い」
文乃「柚姫は、守られる方が性に合うんじゃないかな?」

泰成「そもそも、姫は人を殴れるの?」
柚希「え?」

恵麻「柚姫はそうゆう時、自分自身を痛めつけますよね?」
流風「姫は自分が傷つくことは平気なクセに、人は傷つけられない」
柚希「そうだけど……」
大翔「だからそれでいいの!俺がずっと傍にいるんだから!」
柚希「うーー、なんか…悔しい……」
大翔「可愛いな~柚」

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柚希「フフ…大翔ぉ~ギュってして~」
大翔「あ、あぁ…」
柚希「フフ…好きぃ~」
大翔「う、うん…」
柚希「大翔はぁ?」
大翔「好きだよ」

泰成「これ、誰?」
流風「こんなの、姫じゃない!」
英里「でも、これ……」
篤子「可愛さが……」
文乃「倍増してる~!」
恵麻「可愛い~柚姫って、酒飲むと甘え上戸なんですね!」

中也「なんで、飲ますんだよ!?兄貴!!」
玄「こうなるのわかってたでしょ!?」

大翔「だって、柚が飲みたそうにしてたんだよ!?」
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