丸重城の人々~後編~
パーティー
尚生「柚希ちゃん、久しぶり!
来てくれてありがとう!」
信貴「柚希ちゃんだぁ!やっぱ、可愛い~」

今日は玄のクラブのNo.1ホスト・尚生と、響子のクラブのNo.1ホステス・リンの合同誕生日パーティーだ。
毎年、合同で大きな会場を借りて行っている。
基本的には従業員だけなのだが、尚生がどうしても柚希に来てほしいと玄に懇願した為、柚希も参加する事になったのだ。

が!!!
大翔と中也が許すわけがない。
二人は無理やりついて来たのだ。

大翔「お前、必要以上に柚に話しかけるなよ!」
中也「柚希を傷つけたら、いつでもパーティーぶっ壊すからな!」
尚生「はいはい」
信貴「確かに、オーナーの言ってただけある。
計り知れない恐ろしさがある」


柚希「あ、あの、尚生さん。
お誕生日おめでとうございます。
これ……」
柚希は大翔にしがみついて、少し震えながら尚生にプレゼントを渡す。
尚生「マジで!?ありがとう!
開けていい?」
柚希「はい」
中はブランド物の、カフスボタンとネクタイピンのセットだった。

尚生「柚希ちゃん、ありがとう!大切に使うね!」
柚希「よかったぁ!喜んで貰えて……!」
尚生の嬉そうな表情に、ホッとして微笑む柚希。

尚生・信貴「可愛い……」

玄「姫、大丈夫?コイツ等に何かされてない?」
柚希「うん。プレゼント渡してたの」
玄「何貰ったの?
…………てか、これを姫が選んだの?」
柚希「うん。響ちゃんにお買い物付き合ってもらって!」

玄「尚生!それ、ちょうだい!」
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