丸重城の人々~後編~
篤子「みんなの負けね!」
尚生「柚希ちゃんには、敵わないな!」
信貴「みんな、仲良くしないとね!」
リン「柚希ちゃんを傷つけることになるから」
アスカ「フフ…柚希ちゃん、カッコいい!」

大翔「柚、ごめん!」
中也「ごめんね!」
玄「姫を傷つけるようなこと…」
響子「いつもみたいに、みんなで楽しく過ごそうね!」

柚希「約束だよ!」

三島「あ、あとママ。
例の件、お願いしますよ!」
響子「あぁ、あれ?」
篤子「私からも~」
尚生「オーナーも!お願いしてよぉ」
信貴「オーナァー」
玄「………でもなぁ」

大翔「なんなんだ?」
中也「さぁ?」
柚希「なんだろ?」
何の話かわからない大翔達三人と、困惑している響子と玄。

響子「柚希」
柚希「ん?」
玄「姫にバイトをお願いしたいんだ」
柚希「へ?バイト?」
響子「前に少ししたでしょ?」
柚希「開店前の仕込み?」
響子「そう。みんながまたお願いしてってしつこいの」
玄「で、それを俺のとこでもお願いしたいの」
響子「もちろん、大の仕事の時間にだし、人に関わらないようにするし、送り迎えも必ずするように調整する!」
玄「俺も、姫を傷つけるようなことはさせないって誓うから!」

リン「柚希ちゃんが作ったおつまみ、お客様から凄く評判よかったの!」
尚生「その話を聞いてて、俺達もお願いしたいねってずっと話してたんだよ!」

柚希「私は構わないよ!お仕事、出きるようにならなきゃって思ってるから。でも、大翔の納得がないと……」

大翔「柚は、やりたいの?バイト」
柚希「やりたい!実は楽しかったの!
ほとんど一人で黙々とできるから。気兼ねないし。
それに皆さん、事情わかってくれてて気遣ってくれてたから」

大翔「…………わかった。
“柚を傷つけない”これは、絶対条件だ!」
会場中に、大翔の声が響いた。
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