丸重城の人々~後編~
大翔「ゴキブリにしか見えねぇ…」
柚希「え?ゴキ……」
中也「うん、俺も…」
玄「姫、せっかく書いてくれたのにごめんね…
どう見てもゴキブリだよ、これ…」
将大「俺のは、ムカデに見える」

柚希「ゴキブリと、ムカデ?」
男達「うん」
柚希「酷い!!最低!!みんな、嫌い!!響ちゃーん!英里さーん!」
響子に抱きつく、柚希。

響子「よしよし…!酷いわね!いくらなんでも!」
英里「さすがに、ゴキブリとムカデはないですね!」

大翔「ごめんね!柚!」
中也「じゃあ、これ何書いてくれたの?」
玄「お願い!姫、嫌いにならないで?」
将大「でも、よく見ると可愛いぞ!これ!」
必死に弁解する、男達。
一原「でも…正直…」
岸元「そう見えるよな……」
学生達もこそっと呟いている。

宗一郎「おっ!美味しそうな、オムライスだね!
これは何を書いたの?」
柚希「言いたくありません!」
宗一郎「あ!わかった!!」
大翔「おい!じじぃ!もう、やめろ!」
中也「これ以上、追い打ちをかけるな!!」
玄「もう!やめて!これ以上は姫が可哀想…!!」
将大「宗おじは、もう、黙ってて!」

宗一郎「毒蜘蛛と、竜だね!!」

全員「「「え……!?」」」

柚希「宗ちゃん……わかるの?」
宗一郎「もちろん!コイツ等の刺青を書いたんだね!
柚ちゃん、上手だね!」
柚希「嘘……嬉しい~!宗ちゃん、大好き~!」
思わず宗一郎に抱きついた。
宗一郎「そんなに喜んでくれるの?可愛いなぁ」
柚希を抱き止めた宗一郎は、ゆっくり背中をさすった。
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