丸重城の人々~後編~
大翔「あ、柚!スマホ鳴ってる」
柚希「今は出ない!大翔にくっついてるから、忙しいの」
大翔「フフ…可愛い~」
でも何度も鳴り続いている。
柚希「んー、誰かな?」
さすがの柚希も気になり、スマホを確認した。
柚希「玄だ。なんかあったのかな?」
電話をかけ直そうとする。
大翔「じゃあ…俺は、着替えてくる」
柚希「え?やだ!ここにいて!」
大翔「柚?」
背を向けた大翔のジャケットを掴む柚希。
柚希「お願い…傍にいて?」
大翔「わかった」
柚希「ここにいてね!」
そう言って、玄に電話をかけた。
玄『急にごめんね、姫…』
柚希「ううん、どうしたの?」
玄『急なんだけど、明日仕事お願いできないかな?』
柚希「え?えーと…」
いつもなら、考える間もなく“うん!いいよ!”と返事をしていた。
でも今回はどうしても、大翔と離れたくない。
柚希「ごめんなさい。明日は大翔とお出かけするの。だから……」
玄『そっか。了解!ごめんね、急に!』
柚希「ううん…こちらこそ、ごめんなさい……」
大翔はかなり驚いていた。
柚希は嘘をつかない。
と言うより、嘘をつけない。
すぐに相手にバレてしまうから。
柚希「はぁー、嘘ついちゃった……」
大翔「柚?」
柚希「嘘ついちゃった、私…
離れたくないの。明日大翔お仕事お休みだから……」
大翔「じゃあ…嘘にしなきゃいいじゃん!
明日どっか行こ?
まだ暑いし、海行く?それともプール?
それか…ちょっと遠出しようか?人の少なそうなとこ!」
大翔がスマホを取りだし、ネットで調べだした。
柚希「………」
どうして、大翔はこんなに優しいのだろう。
柚希「今は出ない!大翔にくっついてるから、忙しいの」
大翔「フフ…可愛い~」
でも何度も鳴り続いている。
柚希「んー、誰かな?」
さすがの柚希も気になり、スマホを確認した。
柚希「玄だ。なんかあったのかな?」
電話をかけ直そうとする。
大翔「じゃあ…俺は、着替えてくる」
柚希「え?やだ!ここにいて!」
大翔「柚?」
背を向けた大翔のジャケットを掴む柚希。
柚希「お願い…傍にいて?」
大翔「わかった」
柚希「ここにいてね!」
そう言って、玄に電話をかけた。
玄『急にごめんね、姫…』
柚希「ううん、どうしたの?」
玄『急なんだけど、明日仕事お願いできないかな?』
柚希「え?えーと…」
いつもなら、考える間もなく“うん!いいよ!”と返事をしていた。
でも今回はどうしても、大翔と離れたくない。
柚希「ごめんなさい。明日は大翔とお出かけするの。だから……」
玄『そっか。了解!ごめんね、急に!』
柚希「ううん…こちらこそ、ごめんなさい……」
大翔はかなり驚いていた。
柚希は嘘をつかない。
と言うより、嘘をつけない。
すぐに相手にバレてしまうから。
柚希「はぁー、嘘ついちゃった……」
大翔「柚?」
柚希「嘘ついちゃった、私…
離れたくないの。明日大翔お仕事お休みだから……」
大翔「じゃあ…嘘にしなきゃいいじゃん!
明日どっか行こ?
まだ暑いし、海行く?それともプール?
それか…ちょっと遠出しようか?人の少なそうなとこ!」
大翔がスマホを取りだし、ネットで調べだした。
柚希「………」
どうして、大翔はこんなに優しいのだろう。