丸重城の人々~後編~
政喜「俺と仲良さそうに話してただろ?
だから、嫉妬したんだよ!将大」
柚希「あーそうか。
つい、盛り上がっちゃったもんね!
悪いことしたな……後で謝らなきゃ!」

政喜「ちなみに……」
柚希「ん?」
政喜「毒蜘蛛三人も、嫉妬してるみたいだよ?」
柚希「え?」

大翔「してるよ」
中也「してる」
玄「だから姫、こっち来て!」

政喜「フフ…でしょ?
だから、俺は帰るね!また旅行行こうよ!もちろん響子も一緒に!
あ、あと!俺は将大と同じ組の傘下の組長だから!
言っておくね!」
柚希「え?政喜くんも、ヤクザさん?」
政喜「そ!実はさ、前からこの辺将大の部下が見回りしてるだろ?色んな組の奴等が狙ってるみたいだから。
で!将大に、俺にも柚希と響子を守るように言われててさ!それもあって、会いたかったんだ!
あと、毒蜘蛛三人にもな!」

柚希「そうだったんだ!」
政喜「これからも、よろしくね!柚希」
柚希「うん!」
政喜「毒蜘蛛三人も!」

大翔「お前の手なんか借りずとも、柚は俺が守るっつうの!」
中也「俺もいるし!」
玄「姫の騎士だからね!俺達は」

政喜「まぁ、そうだよね!」
そう言って、去っていった政喜だった。

大翔「柚!こっち!」
柚希「うん」
大翔の傍に行くと、抱き締められた。
大翔「やっと、戻ってきた!」
柚希「ごめんね…つい、懐かしくて……」
大翔「もう、いいよ!柚が楽しそうだったから!」

広子「お取り込み中悪いんだけど、また新しい子が入ってきたいって連絡きてんのよ!」
< 35 / 228 >

この作品をシェア

pagetop