丸重城の人々~後編~
竹林 英里、入居

【柚希の思い】

大中兄弟・玄「はぁぁ?」

玄「大丈夫なの?」
大翔「何言ってんだよ!?ばばぁ!
てか、しばらく新しい奴入れるのやめよってことになっただろ?」
中也「ばばぁ!また、柚希が傷つけられたらどうすんの!?」

広子「ばばぁ!?
……ったく、大中兄弟は!!
だから!今回から、面接しようと思ってるの。
みんなで一度話してみてから、決めるようにしようと思ってるのよ!」
柚希「それならいいと思いますよ?」

将大「いいんじゃね?
俺も調べるようにするし!」
響子「いいんじゃない?」
いつの間にか、将大と響子もいて賛同した。

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英里「初めまして、竹林 英里です」
広子「ごめんなさいね。訳あって、一度みんなと話してから後日連絡するってことになったの。
とりあえず、座って!」

英里「………は、はい!」
英里はかなり緊張していた。
それもそのはず━━━━
大翔達が英里を見定める為、注目していたからだ。

柚希「みんな!竹林さん、びっくりしてるよ?
もっと優しく……」
大翔にしがみついて柚希が言った。

大翔「でもよ、ちゃんと見定めないとわかんねぇよ!」
中也「そうだよ!また柚希を傷つける奴かもしれないだろ?」
響子「そうね」
将大「シンに言って、調べさせるから!
いいよね?」
玄「まぁね、ちゃんと見定めないとね!
でも…あんま見るのは、可哀想だよ?
みんな、怖いし……」

広子「えーと、お仕事は……」
英里「ジュエリーショップを経営しています」
柚希「素敵…」
目は合わすことはできないが、少し目をキラキラさせて柚希が呟いた。

英里「あの、そのピアス私のとこのじゃないかな?」
柚希「え?これ、大翔がプレゼントしてくれたから……」
大翔「じゃあ、◯◯ってショップ?」
英里「はい」

響子「さすがね!ピアス見ただけでわかるなんて……」
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