再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
「コンサート、頑張ってね。応援してる。私にとって夢に続くすごく大切な経験を、理久と一緒に迎えられるのがうれしい。理久の姿も声も。そばで見て、聴いてるから。」
『あぁ・・・』
「じゃあね」
麻衣は何かを言いかけている理久の言葉を遮るように電話を切った。


これ以上話せなかった。

これ以上我慢できなかった。





麻衣は携帯電話を握りしめたまま、声をあげて泣いた。

< 109 / 275 >

この作品をシェア

pagetop