再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
昔から理久はそうだ。

自分に必要なものとそうでないものの選択がはっきりとしている。

だから、必要以上にものを持たない。

家中を見ただけで疲れて足元がふらつく麻衣は、ソファに戻り、ゆっくりと体を横にした。



~♪
その時、麻衣の携帯電話が鳴りはじめる。

稜真が麻衣の携帯番号を知ったマスコミや、麻衣を知る人からの着信音はならないように設定してくれて、今麻衣の携帯の着信音がなるのは稜真と母と理久だけになっている。
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