再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
「もしもし?」
『麻衣?俺だ。』
「うん」
電話の相手は理久だった。
電話の周りが騒がしい。

『体は?平気か?お腹は?』
「大丈夫。」
『そっか。』
2人の間に少しの間沈黙が流れる。

『無理しないで、ゆっくりしててな?いちを、急遽キッチンにすぐ食べられそうなもの用意しておいたんだけど、準備できそう?難しそうだったらなにかデリバリー』
「大丈夫だよ。」
『・・・そっか』
麻衣のそばに居られないことがもどかしい理久。
その気持ちは麻衣にも伝わっている。
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