再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~
『麻衣ー』
スピーカーからの理久の情けない声に、麻衣も稜真も思わず笑う。

「5分も持たなかったな。」
「確かに」
そう言って笑いながら麻衣が再びドアを開けると、理久にそっくりな顔をした娘が顔を真っ赤にして泣いていた。

困った顔の理久と、泣いている娘にも麻衣は微笑んでしまう。

「途中でミルクやめて、泣き出したんだよ」
麻衣は娘を抱っこする。

すぐに泣き止む娘に、理久はほっとしたように、麻衣と娘を抱きしめる。

どんな瞬間も、幸せと愛に満ちている。

麻衣はこの幸せに感謝する気持ちを大切に抱きしめた。
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