不良男子と私の話。




その日の夜



湊に伝えた事をママに報告した。



その隣には、パパもいて…

「湊は帰ったの?」と私に聞いてきた。






『帰った』




妊娠の事実を知ってから、面と向かってパパと話すのは初めてのことだった。



パパはどう思っているんだろう…

けど、いつもふざけているパパが険しい顔をしているのは馬鹿な私でもわかった。





『湊に怒らないでね』

「湊に怒る時は紗良も一緒だ」

『…ぅん』

「産むにしても、産まないにしても、一回連れて来なさい」

『うん』




怒られる…

それは、当たり前の事だと思う。




赤ちゃんに対しても、親に対しても、申し訳ない事をしたと思う。




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