不良男子と私の話。
来週から、登校する予定だったけど…体調が優れず…結局2週間休んでしまった。
学校帰りに来る湊は、毎回「紗良のいない学校は行きたくない」と甘えてくる。
『行かなくていいんじゃない?』
と、
言いたいところだけど…ダメダメダメ。
必死に気持ちを抑えて、『紗良の分まで頑張って』と言った。
ちゃんと、
真面目に背中を押した私を褒めてください。
「じゃ、ちゅして」
湊はそう言うと、目をつぶって唇をとんがらして…こっちを見てきた。
可愛いけど、
面白くてついつい、笑ってしまった…
「何で笑うの?最低だな」
『写真撮りたいくらい可愛かった』
と、
キスをして抱きつくと痛いくらいに抱きしめてくれた。
体調が悪い中の、ハグは生き返る。
相手が湊で良かったと思える瞬間だった…