不良男子と私の話。




来週から、登校する予定だったけど…体調が優れず…結局2週間休んでしまった。

学校帰りに来る湊は、毎回「紗良のいない学校は行きたくない」と甘えてくる。




『行かなくていいんじゃない?』

と、

言いたいところだけど…ダメダメダメ。




必死に気持ちを抑えて、『紗良の分まで頑張って』と言った。



ちゃんと、

真面目に背中を押した私を褒めてください。




「じゃ、ちゅして」




湊はそう言うと、目をつぶって唇をとんがらして…こっちを見てきた。



可愛いけど、

面白くてついつい、笑ってしまった…





「何で笑うの?最低だな」

『写真撮りたいくらい可愛かった』




と、

キスをして抱きつくと痛いくらいに抱きしめてくれた。




体調が悪い中の、ハグは生き返る。

相手が湊で良かったと思える瞬間だった…





< 223 / 425 >

この作品をシェア

pagetop