不良男子と私の話。



とりあえず、痛みがない落ち着いている間に湊に電話をした。



寝ている湊が起きるはずない…

けど、早く湊に来てほしい。




安心材料が欲しかった。

親にいてもらうのもいいけど…今、私が求めているのは紛れもなく湊だった。




そんな思いで電話をし続け、8回目でやっと出てくれた。




「まじうるさい。何?」

『紗良だけど…陣痛来たっぽい』

「え?」

『陣痛来たかも!』

「かけ直す」



と、

言ってすぐに電話が切れた。




寝起きでそんなこと言われても…って感じだよね。


けど、早く!

なかなか折り返しの電話が来ない事にイライラが増していった。




『ぃ、痛い!』

『湊、何してんの!』



< 244 / 425 >

この作品をシェア

pagetop