不良男子と私の話。
始まり





湊も早く会いたいみたいで、ウズウズしているようだった。



早く湊をパパにしてあげたい。

抱っこさせてあげたいなと願っている。




予定日が近づけば近づくほど、その願いは強くなって行くばかりだった。






『ぃ、いたい』



お腹に痛みを感じたのは予定日の2日前。

夜中、寝ている時の事だった。




けど、まだ我慢できる痛みだったし、眠さの方が勝ってしまいそのまま寝てしまった。

けど、寝るな!と言わんばかりに痛みに襲われ再び起床した。




これが、陣痛っていうやつ?




ママのところへ行って、お腹の痛みを報告したままママの布団で寝てしまった。



寝ては、痛みで起きての繰り返し…

けど、痛みはどんどん増していく一方だった。





『ぃ、ぃ、いたい〜ょ!』




半分、なきべそをかいていた。






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