不良男子と私の話。




その後、

湊は朝陽と少し遊んで帰って行った。





寂しいけど、昼間朝陽と一緒にいられなかった分可愛さが倍増していた。



寝てるのに、無駄に抱っこしていた。

湊に似てるって情報も知ったし尚更かな。





『可愛い〜』




朝陽の写真を無駄に撮って、湊に送ってたら既読無視された。



はい、

こういうやつなんです…





次の日に、問い詰めたら「しつこい」と言われてしまった。




「見て、これなんてブレてるし!いらない」

『じゃ、あげないもんね』

「何ですぐふてくされるの、ママは」



と、

私でなく、朝陽に話していた。





『ちゅしたい』

「誰と?」

『朝陽』

「ママに選ばれたよ」





湊は朝陽を抱っこしてちゅしやすい角度に持ってきてくれた。


何なの、

このアシスタントは…



ふてくされてたはずなのに、笑ってしまった。





「朝陽、凄い嫌な顔してる。うける」

「嫌だったの〜パパとしたかったの?」





一生懸命、朝陽に話しかけてる湊が可愛かった。




家族ってこんな感じなのかな。

凄い、幸せ。





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