禁忌は解禁される
「姫、着きました」
「ありがとう」
一颯の護衛・井田と颯太の部下を二人つけてホテルロビーに入る。


「神龍寺様」
と支配人に声かけられた。
「一樹様がお待ちです。
こちらです」

案内されて、ラウンジに向かった。
「七夜様、神龍寺様がいらっしゃいました」
「あぁ」
そこにいたのは、爽やかな笑みを浮かべた美しき男だった。

「初めまして、一樹 七夜です」
と握手を求められる。
「初めまして、神龍寺 一颯です」
七夜の手を握り返し、フワッと微笑んだ。

「やはり…」
「え━━━━」
そのまま、グッと引き寄せられる。

「━━━━━━あなたは美しい…」
一颯の耳元で囁く、七夜。

「どうぞ、一颯さん」
そのまま、席へ手を引かれ誘導された。

「━━━━━待った甲斐がありました」

「え?
あ…半年も、待たせてすみませんでした」
「いいえ。今日来てくれたってことは、いい返事を期待していいんですよね?」
「はい」

七夜はこのホテルのオーナーの息子で、この春から総支配人になる。

「一颯さんに、これを……」
小さな包みを渡された。

「え?」
「どうぞ。受け取って下さい」
「はい、ありがとうございます。
開けてもいいですか?」
「はい、もちろん!」

包みを丁寧に開け、箱を開ける。
「ピアス?」

「はい、一颯さんの漢字とは意味が違いますが、伊吹の花をモチーフにしたピアスです」

「へぇー。
綺麗……つけていいですか?」

「もちろん!あ、僕がつけても?」

「え?えぇ、お願い…します…」
向かいの席に座っていた七夜が、一颯の横に移動し跪く。

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