オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
会議は時間切れで終了。

次回の会議に持ち越された。

会議が終了し、戻ったかと思えば、栗原さんは先ほどの会議の議事録の作成に取り掛かる。

ノートパソコンで立ち上げ、凄い速さのブラインドタッチで議事録が作成されていった。
私の方には見向きもせず、恐ろしい程の集中力。
「あの…私は何をすれば…」


「あ…ゴメン…染中さんに仕事ね…」

栗原さんはハッとした顔で、指を止めた。
彼は私の存在を完全に忘れていた。

「…パソコン立ち上げて」
「はい」

「ちょっと待ってて」

椅子から腰を上げて、棚のファイルを何冊か持って来た。

「今度の社長の就任パーティーの招待客の名簿だ。パソコンに入ってるデータを見て、名前や会社名に誤字や脱字がないか確認して」

私のデスクのパソコンが立ち上がったのを見て、メールで私のパソコンにデータを送信した。

「今まで、一人で仕事していたから…つい君のコト忘れてしまった…すまない」

「いえ」

私に教える時間は彼にとってロスタイム。
一人ならきっともっと仕事が捗るのに。


「やっぱり…有能ですね。栗原さんって…」

「…これが名簿データだ…」

「はい・・・」

「分からないコトがあれば訊いて…そうだ・・・先に『牛若丸』に電話して、牛丼の出前三人分頼んでくれ」

「えっ?あ・・・」

「俺は牛すき焼き丼で、あ…社長には染中さんが訊いて来て」

「分かりました…」



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