オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
加速する恋心
私達は耶刃常務たちと合流。
「遅いぞ。祐早斗」

常務の隣には小畑先輩もいた。
「昨日も会ったな…」
桐生社長とトーマさんの姿もあった。

私は兄のトーマさんが居て少し安堵した。
後のメンバーは耶刃常務を通して知り合った社会人のテニスサークルのメンバー。

祐早斗さんはサークルメンバーと四年振りの再会を果たして、盛り上がっていた。

女性陣は私と小畑先輩だけ。波止場にあるバーベキュー場で、祐早斗さんの社長就任を祝うらしい。

私達はバーベキューの材料の下準備に追われた。

私は来たばかりで、何をしていいのか分からず、小畑先輩の指示を待った。


小畑先輩はてきぱきと一人で準備を始める。さすがは秘書課の室長。動きに無駄がない。
栗原さんと同じで動きがスピーディだ。

「あの…私も手伝います…」
「じゃあ…ピーマン切って」

「あ、はい…」

今は染中だと言いたいけど、それでは正体がバレるから。
何も言わなかった。

「準備は出来てるか?奈央」

「順調よ…」

小畑先輩がアルミのトレーに切った野菜を載せていく。

「奈央…皆の所に持っていってくれ」

「はい」

小畑先輩が火を起こしてる皆の所に行ってしまった。




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