オフィスの華(令和版）～若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係～

「居ませんけど…」

今は研修医の身。医師の仕事で精一杯で恋愛などする気にはなれなかった。というか…まともな恋愛をしたコトがない。

「どうだ…美苑さんに会ってみないか？」

「はぁ？染中さん…本気で言ってます？」

「本気だ…」

でも、確か、美苑さんは高校時代の恋のトラウマ受けて、男性恐怖症のはず。

「…俺に彼女のトラウマを直せと言ってます？？」

「まぁな…知可子さんに似て美人なのに…牛乳瓶の底のような眼鏡を掛けて、素顔を隠してんだ…可哀想だと思わないか?洋貴君」

「どれぐらいの美人か俺には分かりませんけど…」

「見るかい？」

「見せて貰えるなら、見ます」

染中さんは俺に一枚の写真を見せた。

「隣が知可子さん、その隣が美苑さんだ」