オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
人参とウサギ~祐早斗side~
俺達は同じタクシーに乗り込んだ。

「知可子ママと凄く仲がいいんだな…華のコトはカモフラージュで、実は濱部社長の相手は知可子ママか?」


「相馬社長にはそう見えたのか?」

「そうか…俺を『泡沫』に連れて行ったのは、俺の誤解解く為か…」

「相馬社長っておめでたい男だな…」

「違うのか?」

濱部社長は口を噤んでしまった。

「まぁ、そう言うコトにしておこう」

「何だよ!?それ」

濱部社長はドアの縁に肘をおき、車窓を見つめる。

眩いネオンで彩られた夜の街。
俺のライバルというよりも親父のライバルか…濱部社長は…

俺はそう思うと安堵してしまい、急激に眠くなってきた。

「んっ?」
静かだなぁと思えば、濱部社長は眠っていた。
売上四千億円の社長も睡魔には勝てないようだ。


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