元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
「だめに決まっているでしょう……!」

 ティアリーゼはシュクルに捕らえられまいとその場を逃げ出す。

 当然シュクルはそれを追いかけることになるのだが、さすがに元勇者は逃げ足も速かった。 大変困ったことに、とてもキスを気に入ってしまった魔王と、いまだ心の整理がつかない勇者との戦いはまだ終わりそうにない。


< 243 / 484 >

この作品をシェア

pagetop