元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
タルツでよく嗜んでいた紅茶とは味が違っていた。こちらで飲む紅茶はもっと香りが強く、味にも癖がある。今日ティアリーゼが飲んでいるのは、舌先にぴりっとした刺激を感じる、やはり飲み慣れない変わったものだった。
だが、目の前のシュクルは特に気にした様子なく飲んでいる。
それを盗み見ながら、ふう、と息を吐いた。
先日からティアリーゼはシュクルと食事を共にするようになった。
ティアリーゼをおいしそうに見える、といった発言から若干不安を抱いていたものの、用意された食事はごくごく普通のもの。普段からティアリーゼに供されていたものとそう変わらない。
だが、目の前のシュクルは特に気にした様子なく飲んでいる。
それを盗み見ながら、ふう、と息を吐いた。
先日からティアリーゼはシュクルと食事を共にするようになった。
ティアリーゼをおいしそうに見える、といった発言から若干不安を抱いていたものの、用意された食事はごくごく普通のもの。普段からティアリーゼに供されていたものとそう変わらない。