元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
「はっはっは。さすが騙されて勇者なんかになるお姫様は言うことがちげぇわな。亜人は人じゃない。家畜と同じ獣だ」
「そんなこと――」
「あんたもそう思ったから、勇者として狩りに出たんだろう?」
ぞわりと背筋が冷える。
同じ生き物ではない――と、あのときのティアリーゼも思ってはいなかったか。
「人間を襲う『獣』を滅ぼすのが自分の役目だ、その親玉を仕留めなければ人間の世に平和はない……なんて思ってたはずだ。違うなんて言わせねぇぞ」
「私……は……」
(この人の言う通りだわ。私は亜人の所業を許せなかったから、旅に出たい旨をお父様に告げた。だけど……)
「そんなこと――」
「あんたもそう思ったから、勇者として狩りに出たんだろう?」
ぞわりと背筋が冷える。
同じ生き物ではない――と、あのときのティアリーゼも思ってはいなかったか。
「人間を襲う『獣』を滅ぼすのが自分の役目だ、その親玉を仕留めなければ人間の世に平和はない……なんて思ってたはずだ。違うなんて言わせねぇぞ」
「私……は……」
(この人の言う通りだわ。私は亜人の所業を許せなかったから、旅に出たい旨をお父様に告げた。だけど……)