君じゃなきゃ。
午後からの仕事は思うように進まなかった。
「資料……佐々木さんじゃわからないみたいです」
「そうか……。ありがとう、相川さん」
「いえ……あっ!澤田さんに電話かけてみましょうか?」
「実はかけたんだけど繋がらなかった。商談中かな。あとでもう一度かけてみるよ」
「そうだったんですか…早く繋がるといいんですけどねぇ……」
「だね……」
一旦口を閉じた竹下先輩はあたしの顔を見るなり、すぐに
「大丈夫、あと30分後には繋がるよ」
なんて言ってあたしの不安を吹き飛ばすかのように明るく笑いかけてくれた。
でも竹下先輩もきっと内心は焦っていると思う。
だって資料がないと先に仕事が進まない……。
まだまだやらなくちゃいけない課題が山積みなのに……。