君じゃなきゃ。


慌てて取り繕うわけでもなく、ゆっくり、自分の言葉を探すかのようにメグミは話をしてくれた。


「ほら、彼氏とうまく言ってないって言ってたでしょ?そのモヤモヤがあって……。杉浦くんがあまりにもさくらに一途だから羨ましくて……」


そういう気配は……前から感じてはいたけど……。



「でも杉浦くんと二人で飲んでみてわかった」

「何が……わかったの?」

「……あ~、この子……ナイなぁ……!!って」

「え!?」



メグミからの思わぬ返答に戸惑ってしまう。


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