君じゃなきゃ。
お互いをねぎらい合うあたし達の様子をしばらく眺めていたメグミは
「じゃぁ、営業課にもその事お伝えさせてもらいます。お疲れ様でした」
と、業務的な感じで仕事へ戻って行った。
先輩はメグミに「よろしく」と短くお願いすると満面の笑みで
「今日は気持ち良く食事ができそうだね」
と、あたしと一緒に外に出た。
先輩の言葉に笑顔で頷きはしたけれど……。
メグミと話して知った事実。
そして……話しているうちに気付いた本当の自分の気持ち。
……そのことで頭はいっぱいだった。