君じゃなきゃ。


それからずっと12時になるまで、二人で肩を並べてプレゼンの資料作りをしていた。



「じゃ、そろそろお昼にしようか」


「はい!」



腕時計で時間を確認した先輩は12時を回っていたことに気付き、すぐに作業を切り上げてくれた。



「ふ~……」



先輩の休憩の合図で張っていた気が緩んだのか、自分の肩がすごく凝っていることに気付き、席を立って肩を回した。



「相川さん肩こり?」


「いえ……あ、まぁ……」


「座ってばかりだしね、企画課は。営業課でいたときとは違うもんね」


「そうですよね」



肩こりの原因、半分以上は竹下先輩なんだけどな。



隣にいるだけでドキドキしちゃって……緊張しちゃう。


でも真剣な眼差しはすごく素敵。



健人も……真剣な目をして仕事してるのかな……。
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