君じゃなきゃ。


10階にある食堂に行こうと下へ向かうエレベーターのボタンを押した。


しばらく上の方で止まった後、19階まで降りてきたエレベーターに乗り込む。


「すいませ~ん」


お昼に向かう人たちでエレーベーターはすし詰め状態だった。
一言謝って人の合間を縫って中に入る。


次のエレベーターにすれば良かったかな……。


なんて思いながら乗っているとあたしの手に温かいものが触れてきた。


え?何?手?!


動揺しながらあまり動かせない首の代わりに必死に目を泳がせる。




……あ!!
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