君じゃなきゃ。
「さくら、忘れちゃダメじゃん」
「へ……?」
「朝のお約束」
ニカッと笑ってエレベーターのドアをせき止めていた自分の腕を離し、手を振りながら上に行ってしまった。
「け……健人?」
置いていかれたあたしはいきなりのことに頭が混乱して何がなんだか。
その場にへたり込んでしまった……。
健人怒ってた?!
先輩にバレた?!
キスするとこ人に見られた……。
一瞬にいろんなことが頭の中を駆け巡った。