羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】

 
 私はきゅっと唇を噛む。

「私、先輩と別れた方がいいんですかね……」
思わず言っていた。「私は先輩とすぐに結婚できないです。だったら別れた方が先輩も次の相手探せるし。他の女性ならすぐに結婚して、子どもも作ってって思ってくれると思うし」

 私はまだ迷ってる。先輩はいろいろな覚悟をもって私と結婚したいと、社長にまで言ってくれていたのに。私は……それに今も釣り合えていない。

 そんな風に迷ってる私がずっと先輩の隣にいるのはおかしいのではないか。先輩に会って、二人きりになって、先輩からも『結婚』って言葉を聞いて、突然そんな思いが飛び出してきた。
 そんな私を見て、先輩は不機嫌そうに眉を寄せた。


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